Uyo.x,x,x

kaabii, segway

230813

 わたしの部屋は狭いうえにベットがエアコンと並行に設置されていて、夏は室温と体温の調節を失敗しつづける。去年の夏に臥せって沈没した記憶がまだ色濃く、ふとした光でその景色を想起してしまう。沈むことさえもなく、時間が手の隙間からただただ逃れていく時間があった。一度目の起床は肌寒くて、二度目の起床は粘性の暑さと共にであった。今年の夏、家にいるときに泥寝以外をできたことがない。それゆえにここ数日は、ずっと屍の重さがはじまりそうなのである。犬が妙に家族のなかでわたしにずっとくっついていて不思議だった。重く厚く平坦な扉、文学全集のような質感が死角で自分とくっついているようだ。15時の時報にて、色気のある光を受けたキャラクターを見て、この表情が可能になったらどれだけよいだろうかと思った。二度目の睡眠の前後に、狩猟の気配のことを思い出して打開のための鼓面だと気づいた。ドアを挟んで声でやりとりするコミュニケーションが本当に嫌いで......今思い出すだけでも不快なのだが、勘付かれないような、平常な声への気配りがある、それを何度か。部屋で屍になっているときは食べ物を自然なやりかたで口にできないようになっているので、あたたかい食事が胃に落ちた時、体温が単純な回路で上がった気がして驚いた。しろく平坦へ漂白する作用に対峙する、仮面のことをあつかえる時間があってよかった。厭世のど  諦観のステージでペンキを延ばしていた、それの報告もした。さまざまなステージとゲームが設置されていて、全部から丁寧に降りている(気)。この状態を不純として盛り返すための健康法ではない方法の模索。縄が切れないように好きな声を聞いていました。「しかし自分が感じているのは」......「むしろ逆の退避の動作しか戦略としてとれなくて  そこのアンビバレンスがある  ずっと」。退避。袋小路まで逃げ切り、その床を抜かすか*1*2空中へ逃げるか*3。今年は4度目の夏だった。抑圧の蓋然をかきわけて、快適な場所に連れて行ってあげたいと思った。他には誰もいない。薬草の葉脈には毒が流れているのだ。また逆も然り。*4

 

 

 

 

*1:わたしはこの手段をよく用いますね。床抜け、骨抜き、déconstruction。

*2:マインクラフトの奈落のイメージが想起されます。

小学生の卒業作文で、わたしは「創造」というタイトルのもとにとくに希求していなかった建築家という職業をそこへ書いていますが、当時はそういえばMinecraftがものすごく好きでした。思い出しました。

*3:はい。

*4:系譜の話です。位置しているのは薬屋と卸売。リソースが常に不足している利用不可能性の感覚があり、それゆえにわたしはあまりにも慎重な姿勢をとることが多いのでしょう。薬屋と、卸売。